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高千穂町スローライフvol.01「自然と共に育む高千穂町の稲作」。

山々に囲まれた自然豊かな高千穂町。

その豊かな自然と共に生きる人々が紡いできた暮らしは、まさにスローライフそのもの。

自然と調和し、ゆったりとした時間の中で丁寧に暮らす。そんな高千穂町の暮らしから、今回は「稲作」を紹介します。

 

棚田と水と風景と

山間にある高千穂町には、その地形を利用して棚田が作られています。

「日本の棚田百選」にも選出されている高千穂町の棚田は、おいしい米を作りだすだけではなく、四季折々の美しい姿を見せてくれます。

おいしい米を作るために欠かせないのが、清らかな水。

深い山々から流れ落ちる湧水は、高千穂町の人々に大切に守られてきました。

町を流れる川では、いたる所でしめ縄を付けた岩を見かけます。代々受け継がれてきた、自然の恵みへの思いが感じられる風景です。

川沿いにある水車小屋。昔は、水の流れを利用した水車の力を使って、粉を挽いたり野菜を洗ったりしていたそうです。

今も残る水車小屋を眺めていると、時間がゆったりと流れていく気がします。

農作業中の人の帽子についていたのは、オニヤンマのフィギュア。オニヤンマを怖がってハチやアブが寄ってこないらしく、自然の営みを利用した虫よけなんだそうです~知ってた?!

 

秋の実り「かけ干し米」

暑い夏が終わると、田んぼのあぜ道にはコスモスや彼岸花が咲き、高千穂町の景色も秋の様相に変わります。

春に苗を植えた田んぼが、夏には青々とした稲田となり、秋になると黄金色に変わります。

ずっしりと実を付けた稲穂が頭を垂れる姿は、実りの秋の訪れを感じさせます。

この季節の高千穂町への、のんびり旅もおすすめ!

高千穂町では、稲刈りのことを「米狩り(こめかり)」と呼びます。

米狩りは、子どもたちも手伝う稲作農家の一大イベント。地域が一体となり、家族総出で米狩りをすることで、家族や地域のきずなを深める機会にもなっています。

高千穂町では、今もなお昔ながらの「かけ干し」が行われています。

刈り取った稲穂を束ね、風通しの良い場所に吊るし、太陽光と風にさらして完全に乾燥するのを待ちます。数週間から数か月かけることもあるこの丁寧な作業過程を経て、おいしい米になるのだそうです。

 

五穀豊穣を祈願して舞う「高千穂神楽」

米狩りのシーズンが終わると、高千穂町の各集落では五穀豊穣を祈願した「神楽(かぐら)」が舞われます。

毎年11月中旬から2月上旬にかけて、町内のおよそ20の集落でそれぞれ氏神を民家等に迎え、幸多き秋の実りに感謝し、来年の豊穣を祈願するため神々に33番の神楽を奉納します。

各集落で奉納される神楽を総称して「高千穂神楽」と呼び、国の重要無形民俗文化財にもなっているんですよ。

また、ご紹介の夜神楽の季節以外でも「高千穂の夜神楽」を楽しめます。

高千穂神社境内の神楽殿で毎晩20時より1時間、三十三番の神楽の中から代表的な4番を公開しています。各集落の神楽の舞手が交代で奉納する本格的な舞が人気で、宿泊される方の多くがご覧になられるそうです。

国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」をぜひご覧ください。

高千穂の夜神楽の詳しい情報はこちら

 

おわりに

高千穂町の「稲作」について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

山間の棚田で育ち、丁寧に時間をかけて作られた「かけ干し米」は、自然の恵みいっぱいのおいしさにあふれています。

高千穂町の道の駅 高千穂や町内の物産館(がまだせ市場 鬼八の蔵など)で購入することができるほか、ふるさと納税の返礼品にもあるので、ぜひ一度召し上がってみてくださいね♬

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