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高千穂町スローライフvol.2「100分の1の恵みをいただく 高千穂町のハチミツ」。

山々に囲まれた自然豊かな高千穂町。

その豊かな自然と共に生きる人々が紡いできた暮らしは、まさにスローライフそのもの。

自然と調和し、ゆったりとした時間の中で丁寧に暮らす。そんな高千穂町の暮らしから、今回は「養蜂」を紹介します。

 

高千穂町の養蜂家を訪ねて

高千穂町の養蜂家の一人を訪ねやってきたのは、町中心部から車で15分程の岩戸地区。

「はちみつ工房・薫」の富高隆治さんにお話を伺いました。

 

「100分の1の恵み」をいただく

「ミツバチには『洋蜂』と『日本蜂』の二種類がいて、僕たちがハチミツを分けてもらっているのは、日本古来種の『日本ミツバチ』。日本ミツバチから採れるハチミツは、日本で流通しているハチミツの1%以下なんだよ」と笑顔で話す富高さん。

 

一般的に知られているのは、春から夏にかけて季節の花々から蜜を集める洋蜂の養蜂。

それに対し、日本ミツバチは山の中に生息し広葉樹の花の蜜を好むため、養蜂も山奥で行うそうです。

 

「毎年1~3匹ほど生まれる女王バチが、集団の一部と一緒に巣立って新しい巣を作る。年に一度だけ行われるこの『分蜂』で、少しずつ巣が増える。僕たちは、その巣の一部を分けてもらい蜂蜜を作っているんだ」

「日本ミツバチは、一旦作った巣でも気に入らないと出て行ってしまうこともある。そんな時には、また次の年を待つんだよ」と富隆さんは言う。

採れる量に限りがあり、ハチミツ流通量の1%以下というのも納得です。

ハチの営みに逆らわず寄り添い、感謝しながら自然の恵みを分けてもらう。自然と生きる生活の原点を教えてもらった気がします。

日本ミツバチから採れるハチミツの最大の特徴は「コク」と「濃厚さ」だといいます。

「僕たちがハチミツをとるのは12月から1月頃にかけて。

ハチたちは、春から初秋にかけて集めた蜜を食料がなくなる冬に向けて貯めておくのだけど、集めた蜜を巣の中で一生懸命羽を振って乾かして水分を飛ばしていくんだ。

だから冬になる頃には、熟成された濃厚なハチミツが出来上がっているというわけなんだよ」と富高さんが教えてくれました。

富高さんが「本当のハチミツ」と呼ぶのは、ハチの巣をそのままにいただく「巣蜜」。

人の手が一切加えられていない、そのままの状態なのでそう呼んでいるそうです。

常温で蜜がとろけ出し、カットするとトロトロとハチミツが流れ出てきます。

ハチミツを採った後の巣や、ハチたちがいなくなってしまった巣も、最後まで余すところなく利用されます。

 

「蜂たちが体から出す蝋で巣はできているんだよ。蝋だから、60度くらいで溶ける。

使わなくなった巣を溶かして作ったのが蜜蝋といって、化粧品などにも使われるのだけど、僕は木工が趣味だから、アマニ油とブレンドしてワックスとして使っているよ」と富高さん。

 

「100%天然素材だから人にも環境にも優しくて、ほんのり甘い香りもする」と、自家製の蜜蝋を触らせてくれました。

 

高千穂町のハチミツと昆虫食文化

高千穂町には複数の養蜂家がおり、高千穂町で採れた日本ミツバチのハチミツや巣蜜は直売所のほか、「道の駅 高千穂」や「がまだせ市場 鬼八の蔵」で購入することができます。

★道の駅 高千穂へのルートマップ

★がまだせ市場 鬼八の蔵へのルートマップ

 

蜜源(ハチミツの原料となるもの)は、養蜂家が採取する場所で異なります。

ということは…それぞれ味が違うということなんです!興味ある、食べてみたいという人のために「食べ比べセット」ができました。

インタビューをさせて頂いた富高さん、三田井地区の興梠さん、岩戸地区の坂本さんのハチミツが3種類セットになった食べ比べセット。箱入りでハニーディッパー付きなので、お土産や贈答用にもおススメです。

巣蜜はコムハニーと呼ばれ、ひそかなブームになっています。疲労回復、滋養強壮、動脈硬化予防、そして美容にも効果が高いとか。

採れる量に限りがあって高価なものですが、高千穂町では道の駅や物産館「鬼八の蔵」で少量から購入することができます。

最近ブームになっている「昆虫食」ですが、高千穂町で昔から食べられているのがハチの子。ミツバチではなく、オオスズメバチの幼虫です。オオスズメバチはミツバチを襲う天敵で、駆除したものを食用にしてきたのだとか。

ハチの子は、疲労回復、脳の活性、滋養強壮、免疫力アップのほか、脂肪燃焼効果もあるという、スーパーフード!

がまだせ市場 鬼八の蔵にハチの子を買いに来ていた地元の人によると、煮つけにして食べるとおいしいそうです。

幼虫だけではなく、オオスズメバチの親蜂も食用で並んでいました。もうね、ハチ…見るからにハチです。

唐揚げにして食べるとおいしいですよと教えてくれたのは、がまだせ市場 鬼八の蔵の若いスタッフさん。それだけ高千穂町には「昔から食べられてきたもの」として、なじみ深いものなのでしょうね。

 

おわりに

高千穂町の「養蜂」について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ハチミツや巣蜜、ハチの子などは高千穂町にある道の駅 高千穂やがまだせ市場 鬼八の蔵で購入することができますが、何せ貴重なもの。「採れたときだけ」「採れた分だけ」なので、出会えたらほんとラッキーです。

ハチミツは高千穂町のふるさと納税返礼品にも採用されています。ふるさとチョイスや楽天などのサイトから申し込みができるので、「高千穂町」で検索お待ちしています♪

是非、召し上がってみてください!

★高千穂町のふるさと納税はこちら(ふるさとチョイス)

★高千穂町のふるさと納税はこちら(楽天)

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