高千穂町の桁違いの最強パワースポット!天岩戸の歩き方完全版。
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古事記・日本書紀に記される神様の世界の物語、「天岩戸神話」。
その神話にまつわる様々な伝説に触れることができるのが、高千穂にある天岩戸神社です。昔は、西本宮が「天磐戸神社」、東本宮は「氏神社」「天磐戸大神宮」という別々の神社でしたが、1970年に合併して「天岩戸神社」となり、現在の形になったそうです。
今回は、天岩戸神社とパワースポットを歩いて巡るおすすめコースを紹介します。
天岩戸神話とは…
高天原 (タカマガハラ) での素戔嗚尊 (スサノオノミコト) の乱暴を、姉神天照大神 (アマテラスオオミカミ) が怒って天岩戸に身をかくしたため世が暗闇となった。これを諸神の工夫により岩戸より引き出し,素戔嗚尊を追放したという物語。
(出展:旺文社日本史事典 三訂版)
天岩戸神社とナビに入れると、西本宮と東本宮の二か所が出てきますが、まずは西本宮を目指してください。
西本宮からスタートして、東本宮、天安河原宮まで、1~2時間ほどで歩いてまわることができます。
「天岩戸」をご神体とする西本宮
西本宮の駐車場で出迎えてくれるのは、大きな天手力男神像。
この「天手力男神(アメノタヂカラヲノカミ)」は、岩戸に閉じこもっていた天照大神が顔をのぞかせたときに引きずり出した力持ちの神様です。天照大神が二度と閉じこもらないようにと投げ飛ばした岩戸が、長野県にある戸隠山になったと言われています。
天上界で最も力持ちである天手力男神は、スポーツ、技芸上達のご利益があるとされています。
まずは、鳥居の前で「お邪魔いたします」と一礼してから参道へ。
参道を歩き、天手力男神像の裏側にあるのは「さざれ石」
国歌・君が代に詠まれている「さざれ石」は、めでたい石だとのこと。神話とはちょっと関係ないけれど、足を止めてみてほしいパワースポットの一つです。
西本宮は拝殿のみの社で、そのご神域をご神体として祭祀いたしております。と書かれています。天照大神が隠れていた天岩戸そのものが「ご神体」ということですね。
御手水で清めたら、いざ拝殿へ。静かに神門をくぐって拝殿の前で、二礼二拍手一礼。ご利益は諸願成就とのこと。日頃の感謝を込めて手を合わせます。
拝殿の奥にある、ご神体である「天岩戸」は普段見ることができませんが、神職さんの案内をいただくときだけ観ることができます。9時から16時40分まで、一日に15回行っていらっしゃるので、時間が許される方は参加してみてはいかがでしょう。
天岩戸を観ることができる「遥拝殿」は、ご神域にあるとのこと。お祓いを受けて向かいます。一言でいうと圧巻!神職さんの説明をいただきながら、手を合わせてきました。ご神域での撮影は禁止なのでご紹介はできませんが、ぜひご自分の目で観てエネルギーを感じてほしい超絶パワースポットです。
西本宮の境内にある「招霊の木」もパワースポットの一つ。
招霊(おがたま)とは神様を招くという意味で、招霊の木は良縁・幸福を招くといわれています。
天照大神が住まわれた東本宮
西本宮の境内を出て、来た道を戻りながらさらに歩くこと10分程。次に向かうのは、東本宮です。 きれいに整備された西宮と比べると、木々に囲まれた静かな場所にあります。
天照皇大神が天岩戸から出てきて、最初にお住まいになられた場所がこの東本宮。
西本宮の御祭神は「大日霎尊(おおひるめのみこと)」で、東本宮の御祭神は「天照皇大神」となっています。同じ神様なのに、呼び方が異なるのですね。
鳥居をくぐった場所でゆっくりと回っているのは、天鈿女命の像。
この「天鈿女命(アマノウズメノミコト)」は、岩戸に閉じこもっていた天照大神の気を引くために、招霊の木の枝を持ち槽の上で舞い、八百万の神様たちを笑わせたと言われています。
明るく天真爛漫で、その場で思いついたことを実行できる神様であることから、芸能・芸術・舞楽にご利益があるとされています。
木々の間の石段を上った先に、東本宮本殿があります。ひっそりと佇む社殿と、静かで凛とした空気に、背筋が伸びます。東本宮のご利益も、西本宮と同じく「諸願成就」です。
東本宮の社殿の裏に、杉のご神木の根元から湧き出す泉があります。ここも隠れたパワースポットの一つ。この水を飲むことで、浄化作用やパワーがいただけるそうです。
側に小さな社があり、「大神宮」と彫られた石が祭られています。
御神水からさらに歩くと、根元がつながった「七本杉」があります。この七本杉は根で7本が繋がっていて、崖ギリギリのところにあります。ここもご神域のパワースポットの一つ。
よく見ると9本あるように見えますが、天岩戸神社社務所によると、右から7本がいわゆる「七本杉」で、左の2本はこれとは別に数えるとのこと。
類を見ない、日本屈指のパワースポット天安河原
東本宮を出たら、来た道を戻って西本宮を通り抜け、最後に向かうのは天安河原です。
西本宮裏参道鳥居近くに、天安河原の説明書きがありました。仰慕窟(ギョウボガヤイワヤ)や天安河原宮(アマノヤスガワラグウ)がある河原一帯のことを天安河原と呼ぶとのこと。
一般道を少し歩いていくと、天安河原入口の看板があり、そこからは遊歩道になります。マイナスイオンが気持ちいい。
天安河原へ向かう途中にある、岩戸川にかかる太鼓橋。実はここが、一番の超絶パワースポット!
この橋を堺に俗世界と聖域が隔てられた結界となっていると言われています。橋の中央に立って、そのエネルギーを感じてください。
天安河原へ到着すると、幅40メートル、奥行き30メートルほどの仰慕窟(ギョウボガイワヤ)と呼ばれている巨大な洞窟があります。
天岩戸神話では、この洞窟に大勢の神々が集まって、天照大神を天岩戸から出すための会議が連日繰り広げられたとされています。
仰慕窟のなかにあるのが、天安河原宮です。
ここには、思兼神(オモイカネノカミ)と八百萬神(ヤオヨロズノカミ)が祀られています。
八百万の神とは、大勢の神様ということ!天安河原宮のご利益が「願事成就」とされているのも納得です。
天安河原で石積みをして願い事をすると、願いが叶うといわれています。
祈願を行う人たちの手によって積まれた石がところ狭しと並ぶ景色はなんだか幻想的。
アップダウンのある遊歩道を歩くのはちょっと厳しいなという方には、西本宮境内に「天安河原宮遥拝所」があります。
遥拝所とは、離れている御神体などを拝むために造られた社ですので、こちらから参りするのもあり。
マイナスイオンを浴びながら休憩・お土産も
天安河原に向かう途中には、数件のカフェやお土産屋さんがあります。
おススメは、アマテラスの隠れcafé。岩戸川に面したテラス席で、マイナスイオンを浴びながら休憩してはいかが?
ソフトクリームやホットドックなどの軽食や、ここでしか飲めないオリジナルブレンドコーヒーなどが用意されています。以前は冬季限定だった「きなこもちセット」は、大人気過ぎて今では通年いただくことができます。
天岩戸神社の授与所は、西本宮のみとなります。
ここで、お守りや天岩戸神社と天安河原宮の御朱印をいただくことができます。
おわりに
天岩戸の歩き方をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
石段や滑りやすい川沿いの遊歩道などもあるので、歩きやすい靴がおススメ。神話の地をのんびり散策しながら、エネルギーをいただいてくださいね。
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