寺社・旧跡・歴史  

神話の郷 高千穂町「鬼八伝説」の聖地巡り。

高千穂町に伝わる神話のひとつ「鬼八(きはち)伝説」をご存じですが?

観光スポットとしても人気の高千穂峡にある「鬼八の力石」だけじゃない、鬼八伝説にまつわるに聖地をご案内します。

 

高千穂町の伝承によると三毛人野命(ミケヌノミコト)は兄である神武天皇と東征の途中、熊野で暴風雨にあい九州に帰って来ました。

兄弟たちがいない間に高千穂郷一帯を支配していた鬼八(キハチ)という荒神を、三毛人野命が退治したという物語です。

 

高千穂峡にのこる「鬼八伝説」

※画像:PHOTO ACより

鬼八に連れ去られていた鵜之目姫(ウノメヒメ)が七ツヶ池の水鏡に映り、三毛人野命に助を求めたといわれています。

鬼八が三毛人野命と力自慢をした際に投げたと伝わるのが、この「鬼八の力石」。重さは推定200トン!

鬼八が住み着いていたという高千穂峡の神橋付近の「鬼の岩屋と八峰九谷」。この大きな岩屋に鬼がいたかと思うと…

 

高千穂町にのこる鬼退治スポット

鬼八と三毛人野命が戦った際、鬼八の太刀が外れて鬼切り石を切ったといわれています。噂によると、人気アニメ鬼滅の刃の聖地にもなっているとか!?

また、鬼八が高千穂神社に向けて弓を引いたときに膝をついたという「鬼八の膝つき石」。膝をつくのにこの大きさということは、鬼八はかなり大きな荒神だったんですね。

【参考情報】高千穂町歴史民俗資料館公式ホームページ

http://www.komisen.net/minwa.htm

退治された鬼八は強力な魔力で一夜にして息を吹き返し、それが何度も繰り返されるので、最後は体を三つに切り離して三ヶ所に埋めたと言われています。その一つ、ソレスト高千穂裏にある「鬼八塚」には首が埋められており「首塚」とも呼ばれています。

また、鬼八は退治されてもなお、早霜を降らせて民を困らせました。鬼八の霊を鎮め慰め五穀を守るために、今でも毎年旧暦12月3日に高千穂神社で「猪掛祭(シシカケマツリ)」が行われています。

高千穂神社には、鬼八を退治した三毛人野命が祀られています。本殿右の脇障子に鬼八を退治する三毛人野命が刻まれているので、見つけてみてくださいね。

 

おわりに

高千穂町「鬼八伝説」聖地巡り、いかがでしたでしょうか。

実は、鬼八伝説には別の見方もあって、鬼八の妻だった鵜之目姫に一目ぼれした三毛人野命が奪った…なんていう話も。

神話にでてくるたくさんの登場人物(⁉)から「推しキャラ」をみつけて、その聖地巡りをするのもおススメです。

きっと「鬼八推し」の人もいてくれる…はず!

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