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「一粒の農産物から始まる循環型を目指して!おたに家の物語」未来と現代の開拓者!「おたに家」に密着。

「新商品密着秘話」第三弾は「はと麦」「もち麦」!この二つの穀物の生産者でもあり、こだわる農業を手掛ける「おたに家(おたにや)」さんを訪ねたエピソードをお届けします。

挑戦し続ける今村社長にお話しをお聞きします!(クラフトビール五穀エール千穂の水種・密着秘話シリーズ)前回第二弾秘話はこちら

まず「おたに家」と聞いて思いつくのが、人気の「蕎麦屋」です。それにとどまらず、定番の油みそ高千穂牛の肉みそ、シリアルなどの「加工品」や「お土産品」が数多く思い浮かびます。

高千穂町内にとどまらず、各店舗や催事で数々のおたに家ブランドの商品を目にすることがあります。(詳細は、後ろに公式リンクなどを記載しています)

「おたに家」は「農業生産法人おたに家株式会社」が運営。代表は今村康鷹(いまむらやすのぶ)さん

今村さんは、1974年(昭和49年)創業の有限会社光栄建設の代表取締役もさてれおり、大変ご多忙の方そんな中での取材です。お時間いただき、有難うございます。

(写真:おたに家ののれん)


今回の高千穂町の五穀(小豆・米・とうきび・もち麦・はと麦)の中の「もち麦」「はと麦」とは

おたに家の「もち麦」

まず、五穀の内のひとつ「もち麦」・・・一般的に、大麦には、米と同じように「うるち性」の大麦と、「もち性」の大麦があり、そのうち粘り気がる「もち性」の大麦のことを、「もち麦」と呼んでるそうです。

お米を炊くときに混ぜたり、菓子メーカーさんが健康スナックとしてだされてたいり注目の食材でもありますね。

(写真:おたに家の「もち麦畑」の様子です。)

この様に美しく神話が息づく高千穂の土地で、手間暇かけて育つもち麦です。

(写真:販売しているもち麦商品)安心安全健康食材。

青々した穂から季節を廻って黄金色の穂になり、そこから採れる美しいもち麦の完成商品です。


おたに家の「はと麦」

はと麦といえばお茶や美容など化粧品など、用途が様々な製品にも幅広く使用されていますね。実は私も美容液を使用しています。

そして、現代ではもうあまり見聞きしないでしょうが、子供の時に遊んだ記憶のある「お手玉」「首飾り」に使用していた「じゅずだま」がわかる方いますか?「はと麦」の実が似てるなと思っていたら、なんとお仲間だったのすね!なるほど!

1.5mくらい人身長を超えるくらい育つと社長のお話に、驚きました。この実際の実る姿は力強さを感じますね。

(写真:おたに家の「はと麦畑」の様子です。)

(写真:おたに家のはと麦茶)

そしておたに家ブランド「高千穂TEA」シリーズの山の珈琲とも言われたりする香ばしい「はと麦茶」も自社で加工し販売されています。循環型の加工製造の実現ですね。


目指す未来 おたに家の挑戦

(写真:お蕎麦屋の入り口看板と七五三縄(しめなわ)です。)

「伝統を守りながら、循環型農業の実現を目指していきます。多くの方に、高千穂の蕎麦を味わっていただき、私たちの取り組みを知ってもらいたいと思っています」

という熱い想いを胸に秘め、生産過程のご苦労について語っていただきました。

まず大変厳しい「有機JAS」(農林水産省認証)を取得し、理想の循環型を目標とし、これまで創業してこられ実現への道のり、想像を超えるご苦労があった事は言うまでもありません。

ご家族や地区の方々、携わった方も数多くいらしゃると思いますが、継続しつづけるブレない今村さんの信念の源は、この「循環型」への想いがあるのだそうです。

循環型への想い

(写真:参考になればと、循環のイメージ図を作成してみました。循環型農業:資源を循環させ環境の負荷軽減を目指す農業のシステムのこと)

「おたに家」の創業は、2008年(平成20年)。今年で15年目。これまで一番大変だった事、ご苦労をお聞きしましたら、すべての畑に獣害防止のために柵全部をはりめぐらせてというお話から始まり、特に一番は「有機JAS」ならでの無農薬や有機栽培の悩み「雑草」に苦労するとの事、近頃は「外来種の植物」が非常に強く悩ませているそうで、「何故に外来種が?」かお聞きしましたら、輸入される畜産の餌に外来種の種が混ざっていて増えているのだそうです。ジレンマな問題ですね。

全て手作業で行っているため、人手と時間がかかり、草刈りが追い付かないと生産量に大きく響くとのこと。各段に生産量に差(通常の半分以下にまで)がでるとのことです。簡単ではありません。さらに話は続きます・・・

(写真:おたに家のはと麦畑の草引きの様子です。)

さらに悩ませているのが、ガの幼虫「アワノメイガ」という害虫なのだそうです。ググってみましたが💦写真アップは遠慮しますね💦かなりの強敵なのだそうです。害獣に強敵な外来種の植物に、害虫に・・・言い尽くせないほどのご苦労です。

収穫までの道のり苦難・・・消費し食すだけの自分は、感謝とお祈りしかできませんが、「ありがとうございます」という想いでいっぱいです。


「高千穂の風土が生んだ奇跡の蕎麦!循環型農業の挑戦」

(写真:五ヶ所へ向かう道はどんどん高くなります。)

おたに家は、幾つもの穀物を栽培されており、町内広域に畑は別れて複数点在しています。この時期は蕎麦畑で作業しているからと、許可をいただき、さっそく朝に、標高800m以上ある五ヶ所(ごかしょ)へ向かいました。五ヶ所地区の道を進んで県境(大分)まで行き着く手前(五ヶ所地区は三田井地区から熊本大分方面の旧道から19キロ先に向かいます)畑は県堺手前の山間地区にあります。

畑が各所に点在している理由は「耕作放棄地」対策が背景にあり、そういった畑を活用されているというお話は、農地問題の貢献にも繋がっていると感じました。

畑まで行くのは大変かもしれないと聞いてはいましたが、さらに、この日は雨天・・・どんどん山道が厳しくなっていき・・・落ち葉が雨に濡れており滑る事と道幅が険しくなり、途中断念してしまいました。(無謀でありました。)

この日は、この奥地の畑にたどり着けず。残念。。。農業の大変さを実感する事となりました。日をあらためる事としました。

道中で、五ヶ所地区の道路沿いにある別のおたに家管理の蕎麦畑を撮影。このあたり(五ヶ所高原)は平均標高800m以上あります。この畑は850mあたり。

↑天空の蕎麦畑・・・蕎麦の花は終わりかけですね。


↓そして、同じ蕎麦畑の収穫作業風景を別日に撮影いたしました。

(社員:手作業での蕎麦刈りの様子(五ヶ所))

手狩りでの収穫作業は、想像を超えるハードな作業ですと、従事者はご苦労を語られていました。一度刈った蕎麦を一旦干して、それから脱穀作業に入るそうです。

快晴の中別の離れた畑でも、作業されているとお聞きし、もう少し走らせました。標高870mあたりの蕎麦畑に到着です!

(写真:コンバインでの作業の様子(五ヶ所))

蕎麦の収穫は、手作業と機械作業では効率が大きく異なります。手作業では4人で丸1日かけて行う作業を、機械なら半日で済ませることができます。しかし、機械を使うと、収穫量は手作業の7~8割程度になってしまうそうです。極力7.5割くらいまでに止めれる様に、機械の運転を非常に慎重に行い、1秒間に10センチの速度で進みながら、機械が最後までスムーズに作業できるよう、一時も気を抜かず調整を繰り返しているとのこと。

新そば」の香りが際立つ背景
収穫時期は、新そばの風味を最大限に引き出すために非常に重要です。そのため、最適なタイミングを見極め、時期と時間との戦いの中で収穫作業を行っているそうです。情熱なくてはできない事だと感じました。

 

天候との闘いのお忙しい時期に、おじゃまさせていただき、ありがとうございました。


こちらは、撮影場所を変えて、白い蕎麦の花満開の畑を撮影したものです。(場所:三田井地区)

(写真:この三田井地区にある蕎麦畑のは「NOP法人山参会」が管理し、今村さんが管理に携わっておられるので、別日に撮影したものです。)

撮影時に白い花に、ブンブンと可愛い蜂たちがたくさん集まっていました。「受粉頑張って!」とつい応援してしまいました(笑)


「手打ち蕎麦に込めた情熱 高千穂の風土が育む味」蕎麦屋「おたに家」
循環型の「店舗」・「加工 製造」の実現

(写真:おたに家の店舗)

さっそく「おたに家」の自慢のお蕎麦をご紹介しましょう!手打ちの新鮮なお蕎麦が魅力です。社長自ら手打ちをされています。店舗は三田井(みたい)の中心地から岩戸地区方面に5~6kmくらい向かったカーブの右手にあります。(地図は下記に記載)お店の名の由来通りここは尾谷(おたに)地区になります。

メニューの種類は数多くありますが、まず2種類セットで食べれる贅沢なセットメニューがあります。断然これでしょう!蕎麦の品種も「高千穂在来」「椎葉在来」を使用されいます。

高千穂町産(おたに家栽培)の蕎麦を使った十割蕎麦。器は高千穂町の陶芸作家さん作品で素敵ですね。そういったお話を店主とお店で会話してみるのも旅の楽しみかもしれませんね。

十割蕎麦は口にした瞬間、蕎麦の香りがたち、椎茸出汁のつけ汁と蕎麦の香りと一体感の味の良さが口いっぱいに広がります。少しずつ噛みしめ味わいたいのに、美味しすぎて箸が止まらず、思わず一気に平らげてしまいました。(笑)

一皿食べ無くなってさびしいと思って束の間、次のお蕎麦の登場!高千穂町産蕎麦使用の二八蕎麦。(蕎麦が八割小麦が二割)

二種類の風味と味が一度に食べれて幸せすぎます。( ノД`)ウレシイ✨

ここで蕎麦湯も舌ざわりなめらか絶品、残さず全部飲み干してしまいました(笑)

ここで個人的ミニ情報、膳にセットでついてくる自家製のお漬物がありますが、今村家伝統の味。これが絶品なのです。✨隠れた名品✨と思っています。そして窓から見える棚田の風景もさらに味を深めると思います。

(写真:おたに家から観える風景)

美しい色を、目で味わい、新鮮な蕎麦の香りを鼻で深く味わい、素朴な舌ざり、のど越し、・・・蕎麦の醍醐味を存分に味わう事ができますよ。

製造過程を全部知って食べると、味がさらに何倍も価値を感じ幸せな気持ちになりますね。是非とも味わっていただきたいですね。

(写真:今村社長の蕎麦打ちの様子。ワークショップ時に撮影しました。)


循環型 「加工 製造」・「出荷」の実現

おたに家の「蕎麦粉」は、関東などの含め町内外の有名なお蕎麦屋さんからも注文があり提供されています。

そして、オリジナルクラフトビールの「高千穂町五穀エール千穂の水種」の材料もそのひとつになりますね。

おたに家の加工品は各町内の店舗(スーパー・お土産店や道の駅など)やおたに家の店舗でも購入でき、通販も自ら行っています。

さらに他社の農産物の加工(OEM)も受けているとの事です。

(写真:おたに家の店舗内)

 

「おたに家」公式ホームページはこちらです。

「おたに家」のInstagramはこちらです。

おたに家のfacebookはこちらです。

こちらは、「おたに家」のMAPです。↓


おわりに

「有機JAS」について調べてましたら現在西臼杵郡内(高千穂町・日之影町・五ケ瀬町)で「有機JAS」を取得している事業者さんは6社でした。非常に取得は大変であり持続するのは大変な事だと思います。

取得有無にかかわらず様々な自然との闘いがあり、困難に立ち向かい頑張ている生産者さん達がいらしゃる事に、有難い事だと痛感いたします。

地域の未来のために、信念を貫き事業をされている経営者の想いに触れ、もっと頑張らないといけないなと気づきをいただきました。有難うございました。

そして、寒さ深まりつつありますが、高千穂町は夜神楽シーズンが近づいてまいりました。今村さんも地区の夜神楽で「おしゃどん」(神楽の舞手)をされます。ますますお忙しい時期に入ってまいりますね。

是非、Instagramなど情報チェックされてみてくださいませ。

~~~高千穂をこよなく愛するmikotochangでした。~~~

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