「1000年先もこの棚田の風景が変わらず続くように」そんな想いを語るご夫婦。そして岩戸精米「長衛門」さんの謎に迫る!
- 0 お気に入り
- 189 view
- お気に入り登録
「新商品誕生秘話」前回第一弾は「株式会社ひでじビール」の工場密着取材を行いました。発売から1ヶ月が経ち好評を博している中、第二弾として原材料の「お米」に焦点をあてたいと思います。
(写真:野方野(のかたの)地区にある佐藤精米所さんの棚田風景)
お米が、なにかと話題になっている昨今ではありますが、8月終わりの高千穂町の風景~
この時期は、稲穂の色が美しく鮮やかな絵画の様な風景に出会えます。
その稲刈りも始まるこの時期に、あの天岩戸(あまのいわと)伝説の岩戸地区にある岩戸精米所(いわとせいまいしょ)へ無茶ぶり突撃取材!(高千穂五穀エール密着取材シリーズ)
高千穂町の中心部三田井(みたい)地区から車で岩戸方面→野方野(のかたの)方面に曲がっていく距離10分ほどの場所にある岩戸精米所さんへGO!「*下記にMAPあり」
道中の岩戸地区の道が気持ちがいい・・・
岩戸精米所の前に広がる田んぼの風景も美しく・・・
田んぼがみえる道沿いに、地区の方々が利用する精米所がみえてきます。
快晴です・・・というより猛暑💦今年の夏は猛暑続きですね。
まだ事務所もぴかぴか新しい・・・✨✨
岩戸精米といえば、あのブランド「長衛門米」を作られている生産者であり、「高千穂町五穀エール」の原材料のお米の生産者さんです。
(写真:取材に応じてくださった佐藤さんご夫婦・棚田の前で)
謎に包まれた「長衛門」の名の由来に迫ります!「長衛門さんとはいったい誰なのか?」・・・名前の雰囲気から現代の方で無い思いつつ・・・
さっそく事務所に案内していただき・・・長衛門さんについて聞いてみました!
↑快く(*’▽’)「岩戸精米所」の事務所で取締役の佐藤亮治(さとうりょうじ)さんが、広げてくださった甲斐家の家系図。
貴重な巻物で、そしてとっても長い家系図・・・全部画像におさめるのは不可能💦そして肝心の長衛門さんの年代は、いったい何年代前のご先祖様になるのかな?と一緒に数えてみましたが、・・・8・9・10?途中解らなくなって数えることが難しい。。。途方もない年月を感じました。
ん?ということは長衛門さんを知る方が誰もいない事実にぶち当たりました💦
そこで、疑問がわいてきて・・・「何故、この遠いご先祖の長衛門さんになったのですか?」聞いてみました。
その答えは「なぜか家系図を、眺めていたら名前が目に飛び込んできて、もしかしたら天国から、メッセージ送ってきてたのか?」なーんて笑いながらのお答えでした。さらに奥様も「そこだけ光ってたんです(笑)」とのこと・・・( ´艸`)え~長衛門さん天国からのアピール?謎は深まるばかりですが、「きっと天国?神の世?で喜んでますよね」という・・・なんともゆったりな感じの所で落ち着きました。(笑)
↑写真:笑顔で出迎えてくださった前代表の甲斐四郎(かいしろう)さん、翌日の稲刈りのため熱い中で機械を整備中でした。快く出迎えてくださり有難うございます。
<精米所の歴史>
古くから地域住民が共同で営んでいた精米所は、長い年月をかけて歴史を刻んできました。きっと現代の我々には想像もつかないご苦労があったことだろうと、亮治さんの話を聞きながら、この地区の歴史や日本の米の歴史まで想いがめぐりました。その精米所を30年前に亮治さんの父親の甲斐四郎さん(上の写真の方)が正式に引き継がれたのだそうです。そして3年前に息子の亮治さんへバトンタッチ・・・こうやってまた未来へ続いていきますね。
長衛門さんの名前は、この地区の精米の「歴史を表す響き」のような存在として未来に引き継ぐ事に必要だったのかもと、腑に落ちる様に勝手ながら感じたのでした。(そう感じたのは私だけかもしれませんが・・・)
その「長衛門米」の「お米」について拘りなど、亮治さんに聞いてみました!
↑「長衛門米」は高千穂発祥の「ひのひかり」自家米と高千穂の農家さんのお米を使用されてることの事。
★「炊き方のコツ」 水に浸す時間→🌾冬場は8時間 🌾夏場は2時間以上 これはマストなのだそう。
亮治さん「岩戸精米独自の精米方法で、流量により変更しながら、ひとつぶひとつぶ美しく仕上がるように丁寧に精米しています」
上記の様に、水にきちんと時間かけてひたして炊くと、とっても美味しく「冷えてもうまいご飯」が炊き上がるとのことです。
直接話を伺ってみないと解らない事ありますね!いつもバタバタと時間がなくてすぐ家事の合間にお米を炊いてしまいます。ちょっと反省します。💦
<挑戦の歴史>
忘れられない記憶、ブランド米を作り上げるまでに試行錯誤した歴史の1頁。
地元にある高千穂がまだせ市場「直売所鬼八の蔵」が開業したばかりの平成22年に、高千穂町のお米のお土産ができないかと、奥さまの佐藤有美(さとうゆみ)さんが試行錯誤で作り上げた「お米のお土産」の商品がありました。その商品が今でも目に浮かびます。古代米を混ぜて炊くと全体のお米の色が変わり赤飯の様になるという発想は今は珍しくありませんが、当時としては先見の目があり画期的な商品でした。(残念ながら今は販売されていません)
(写真:鬼八の蔵facebookより平成22年)
その当時、鬼八の蔵の店頭に並べた「桜咲き米」と「たじかたら米」の写真をみつけてきました!有美さんこの話をしたら、とっても驚いて「そんな事もありましたね(笑)」と懐かしがってくださいました。
「1000年先もこの棚田の風景が変わらず続くように」受け継がれる伝統と、未来への挑戦
有美さんは、「お米のソムリエ」の資格をお持ちです。小さいお子様を抱えて東京に資格を取りに通ったお話を聞いて、その行動力と情熱に胸うたれました。その背景に今後の展望を見据えている事、棚田を守るには少しでも耕作放棄地を増やさない事であり、そして生産から販路まで考えていかなければならないと。
そこで、数年前から考えていた構想で加工所をいよいよ立ち上げる事、そしてまず餅米の加工品を販売していくという計画を話してくださいました。
旧事務所が、ただいま工事中です。加工所完成が楽しみですね!✨✨✨夢が広がります。(#^^#)長衛門さんがきっと喜んでらっしいますよね。
↑写真:亮治さんと有美さんが、手にしているのが現在販売し大好評の「長衛門米」と「米粉」のオリジナル商品。
<高千穂五穀エールとの出会い>
クラフトビール「高千穂五穀エール・千穂の水種」の原材料の五穀(米・小豆・はと麦・玉蜀黍・もち麦)の中のお米を原材料として提供したのが天岩戸伝説が息づく地でできたお米を扱う岩戸精米のお米なのです。ご夫婦も、オリジナル五穀エールの誕生をとても喜んでいました。このビールは、高千穂の豊かな自然と人々の想いが詰まった、まさに「地産地消」の新しい試みと言えるでしょう。
岩戸精米の製品は岩戸精米オンラインショップや下記の町内の店舗等で購入することができます。
岩戸精米所アクセスマップ↓
岩戸精米所の商品とクラフトビール五穀エールは下記の店舗で購入できます。
道の駅高千穂 営業時間: 8:30~17:00(無休)
高千穂がまだせ市場直売所鬼八の蔵 営業時間: 9:00~17:00(不定休)
ECサイト「きびる TAKACHIHO STORE」(まびぃサイト内オンラインストア)
高千穂がまだせ市場直売所鬼八の蔵のInstagramはこちら
道の駅高千穂アクセスマップ↓
高千穂高千穂がまだせ市場 鬼八の蔵アクセスマップ↓
おわりに
佐藤さんご夫婦と、お米のお話をしていると、話がどんどん広がって時間がたつのがあっという間・・・奥様は米粉の料理教室を開催されたりと幅広くご活躍。高千穂の未来は明るいぞ!と強く感じさせてくれる方々です。高千穂町には魅力あふれる場所、食材、人々がいっぱいです。豊かな自然と人々の温かさを、これからも多くの人に伝えていきたいです。
(写真:野方野の棚田の美しく整備された水路・田んぼに不可欠な水路の音が暑い夏には心地よく癒されます)
そのような情報をお伝えできる幸せをとても感じています。引き続き「新商品誕生秘話」密着シリーズは続いていきますので、こうご期待!
読んでくださりありがとうございます。
高千穂をこよなく愛するmikotochangでした。
- 10
- 0
関連の記事
コンシェルジュからのおすすめ
お客様のご要望に沿ったおすすめの観光情報・宿(ホテル 旅館)・レストラン・居酒屋・カフェ・ショップ等をコンシェルジュスタッフが厳選してご紹介しております。